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70793 スカルバッシャー/ Skull Basher

製品情報

発売日 2015年8月7日
価格 2280円(税別)
※クリックブリック店頭販売価格
パーツ数 72ピース
パーツリスト BrickLink ※外部リンク
備考 クリックブリック限定商品。
北米では8月1日発売。税別$15.99。
キャラクターバイオ:

『スカルバッシャー』はまさに「純粋な悪」と形容すべき巨人だ。 スカルグラインダーの暗黒のパワーを骨の髄まで漲らせた彼は『スカルアーミー / Skull Army』最強の将校と化し、その強力な『フックアックス / Hook Axes』はトーアを地面もろとも打ち砕く。 もしもこの強大な敵を打ち倒そうとするならば最大限の力と勇気、そしてチームワークを発揮する必要がある。 そう、スカルバッシャーが都で最も重要な『創造の寺院 / Temole of Creation』へ至る道の番人を任されているのは決して偶然ではないのだ。

Skull Basher is a towering brute of pure evil. Skull Grinder’s dark power courses forcefully through his bones making him the strongest of the Skull Army’s lieutenants. His mighty hook axes will smash even the toughest hero to the ground and it will require incredible teamwork, strength and courage to bring down this awesome enemy. It is no coincidence that Skull Basher is chosen to guard the gate to the Temple of Creation.

マスク ブルスカルマスク / Bull Skull Mask
大地のゴールデンマスク / Golden Mask of Earth
武器・装備 フックアックス / Hook Axes
ドゥーム・スパイク / Doom Spikes
カタログ紹介文

強大な『スカルバッシャー』が『創造の寺院』の入口に立ちふさがる。 スカルグラインダーによって生み出されたこの恐ろしい戦士は2本の巨大な『フックアックス』で武装し、寺院に足を踏み入れようとする者を迎え撃つ準備ができている。 侵入者を打ち払う為に背中のボタンを押してバトルギミックを発動しよう。トーアはこの巨人の壮絶な力を甘く見てはいけない!

Stand guard at the gate to the Temple of Creation with the mighty Skull Basher! This fearsome warrior, created by Skull Grinder, is armed with 2 giant hook axes and is ready to use them to intercept anyone who tries to get in. Press the trigger on its back to activate the battle bash function and chop off invaders’ masks. LEGO® BIONICLE® heroes must not underestimate this brute’s awesome power!

コミック

インスト(取扱説明書)とパッケージ裏にはショートコミックが掲載されています。

ロード・オブ・スカルスパイダーを倒し、『マスク職人の都 / City of The Mask Makers』に入ったトーア達は 『鍛冶場の入口 / The Forge Entrance』に辿り着く。 しかし待ち受けていた『スカルバッシャー / Skull Basher』にオヌーの大地のゴールデンマスクが奪われてしまう。はたしてトーア達はゴールデンマスクを奪い返し、『グレートフォージ(偉大な鍛冶場) / The Great Forge』へ辿り着くことができるだろうか?

コミックの内容はこんな感じになっています。

パッケージ

パッケージは前期シリーズに続いて紙製となっています。

ボックスアートは『鍛冶場の入口』の前に『スカルバッシャー』が立ちふさがる構図。手前には大地のゴールデンマスクとトーア(おそらくオヌー)の姿も描かれています。

裏面はお馴染みの「ギミック紹介」のほか「コミック」や「合体モデル」が掲載されています。

メインモデル

『スカルバッシャー』はスカルグラインダーが生み出した『スカルアーミー』の中で最も強力な戦士とされています。 並外れた怪力の持ち主で、アニメではオヌーを角で受け止め放り投げるなどそのパワーを遺憾なく発揮しました。 スカルグラインダーも彼の能力を高く評価しているようで、都の要所である『鍛冶場の入口』の守備を任している事がそれを証明しています。

パワータイプのスカルアーミーであるスカルバッシャーは新型ショルダーアーマーを四肢に用いてガッシリとした体格が表現されています。 とはいえ骸骨がモチーフのスカルアーミーなので前期のトーアや他シリーズ(ヒーローファクトリーやチーマ)も含めると特別マッチョというわけでもない感じ。

大きな角は特徴的で、これによってパワータイプの雰囲気が演出されています。 また、斧型の武器や牛の骸骨を模ったマスクなど、ギリシャ神話のミノタウロスを意識したような要素が散見されます。

カラーリングはスカルアーミーの共通色である「銀色(フラットシルバー)」「ガンメタル(パールダークグレー)」「透明オレンジ(トランスネオンオレンジ)」に のシンボルカラーである「透明紫(トランスパープル)」を加えた構成。 ただ、他のスカルアーミーと比較するとクリアパーツの箇所は少な目で紫系のパーツはそこまで主張していない印象です。

アーマーを外すとこのような感じ。スカルアーミーの中ではアーマーが多めな部類ですね。

武器

スカルバッシャーは『フックアックス / Hook Axes』『ドゥーム・スパイク / Doom Spikes』という2種類の武器を装備しています。

『フックアックス / Hook Axes』は重厚な2振りの斧。スカルバッシャーの怪力と合わさるとありとあらゆる物を叩き割る威力を発揮します。 結構大きなサイズで、ハッタリが効いてていい感じです。

『ドゥーム・スパイク / Doom Spikes』は肩に生えた紫色の鋭いスパイクで、これを用いた体当たり攻撃はいかなる装甲をも貫通する威力を持つとされています。

頭部

「マスク」「インナーヘッド」「目」はそれぞれ別パーツになっていて、マスクパーツは脱着が可能です。
目の色は「透明オレンジ(トランスネオンオレンジ)」で、後頭部(クリアパーツの後ろ部分)を押すとマスクが外れます。 また、クリアパーツは集光パーツの役割も兼ねていて、光に透かすと目が光っているように見えます。

スカルバッシャーの『ブルスカルマスク / Bull Skull Mask』は牛のドクロを模したデザインになっています。 形状・成形色ともに『70794 スカルスコーピオ』のものと同一ですが、インナーヘッドの角で差別化が図られています。 (余談ですが角はマスク脱着ギミックのトリガーであるアイパーツに直結しているので暴発しやすいので少し注意が必要だったりします)

胸アーマーは装甲板が破け内部が露出したような図案がプリントされています。銀色の部分はメタリック系の塗料が用いられており光沢があります。

ギミック

スカルバッシャーはギアギミックではない独自のバトルギミックが採用されています。

廃部にリフトアームで組み立てられた独自のギミックユニットがついており、 タカラトミーの『バトロボーグ親指戦士』 のように、背中の赤いボタンを押したり左右に動かす事でパンチを繰り出す事が可能です。

左右のパンチを自在に打ち分けられるのは楽しく、またギアギミック系のバイオニクルと異なり片手で操作できるのも遊びやすくて良いです。 何よりこれだけ凝った機構を既存のパーツの組み合わせのみで実現している点が大変素晴らしいです。

旧シリーズではギアギミックを備えた製品同士でマスクを叩き落とし合う「バトル」が出来ましたが、新シリーズでも(一応)可能です。 ただし旧版よりもマスクが外れにくく、関節部で打撃の威力が殺されてしまうので難易度は高め。どちらかというとロールプレイ用のギミックな印象です。

ゴールデンマスク

『70793 スカルバッシャー』にはボーナスパーツとして『大地のゴールデンマスク/Golden Mask of Earth』が付属します。 ゴールデンマスク自体はトーアにも付属していましたが、今回の付属するものは『スカルバッシャー』にエレメントパワーを吸収されたバージョンで、「金色(パールゴールド)」と「透明紫 (トランスパープル )」の混色成形になっています。

ちなみに『スカルアーミー』はトーアの無力化と自身のパワーアップの為にゴールデンマスクを狙っているようです。

比較

『70789 オヌー:マスター・オブ・アース』と比較。 身長はほぼ同じですが、ボディの密度はラージクラスのオヌーが勝る感じです。 画像だけ見るとスカルバッシャーがかなり大柄なように見えますが、オヌーはトーアの中でも身長が低い部類のためで、実際はほぼ標準的なサイズです。

ポージング

各関節がボールジョイント接続になっているので様々なポージングが可能。 干渉個所は少なく可動範囲は申し分ない感じ。ただ、ギミックの関係で肩が前後に動くため、カッチリと固定するのは難しく、そこだけややクセがあります。

コンビネーションモデル

70791 スカルウォリアー』 『70792 スカルスライサー』 『70793 スカルバッシャー』を組み合わせる事で合体モデルを作ることが出来ます。 (「組み立て説明書(PDFファイル)」はレゴ公式サイトから要ダウンロード)

前期の合体モデルは「プロテクターの武器や防具をトーアに装備させてをパワーアップさせる」というコンセプトでしたが、 今シリーズの合体モデルは旧シリーズのように一旦モデルを全て分解した状態から再構成する(合体させる)スタイルになっています。

ギアギミックも備わっており背中のギアを回すと両腕が動きます。

今回の合体モデルは「氷の角」「4本の腕」「大きなスパイク」など3体の『スカルアーミー』達の長所を掛け合わせたようなデザインになっているのが特徴的ですね。 また、3体分のパーツ(実際は1/4くらいパーツが余る)を用いているだけあって、新バイオニクルのモデルの中ではトップクラスのボリュームを誇ります。

余談ですが、箱裏のコミックに登場したトーアの合体モデルと異なり、スカルアーミーの合体モデルは(今のところ)劇中には登場しない玩具オリジナルの姿のようです。

総評

お気に入り度
4/5
5/5
4/5
オススメ度
コストパフォーマンス

まずデザイン面は良くも悪くもスタンダードな印象です。大型の武器は迫力があり、暗色中心のボディも中々強者感があると思います。 ただ個性派ぞろいのスカルアーミーの中では「これ!」という要素が薄めな感じがあるのも確かです。

一方、ギミックは非常に独特かつ秀逸。 これだけで「スカルバッシャーの個性」と言って差し支えないほどに魅力的で、是非とも1度組み立てて遊んで欲しいセットになっています。

パーツ面も優秀で、特に新型のショルダーアーマーが4つ入っているのはスカルバッシャーを除くと大箱のスカルグラインダーだけなので優秀です。 また、スカルアーミーの中ではアーマー類が多めに含まれていたり、殆どのパーツが偶数個入っている扱いやすさもポイントが高いです。

総じると、とっつきやすいデザイン、素材としての扱いやすさ、そして面白いギミックがスカルバッシャーの魅力であると言えましょう。