ヒーローファクトリー(2011年) / Herofactory 2011
概要
2010年シリーズは「バイオニクルの後継作である」という点を強くアピールした展開がなされましたが、
ヒーローファクトリー独自の要素を強く打ちだしたのがこの年で、その意味では2011年こそが「ヒーローファクトリー元年」と言えるかもしれません。
バイオニクルとの差が最も顕著に現れているのが『CCBS(Character & Creature Building System)』と呼ばれるヒーローファクトリー独自のビルディングシステムが採用された事です。
『CCBS』は各パーツを「アーマー」と「フレーム」の2パーツに分け、それぞれを「ボールジョイント」で接続する事で、組み立てやカスタマイズをより手軽なものとしています。
また、パーツのデザインをシンプルかつ汎用性の高いものにした事で、多くのセットで同じパーツを使えるようになっており、これによって金型代が節約されています。
そのため2010年シリーズと比較してパーツ点数や可動個所を大幅に増やしつつ、据え置きの価格を実現しています。
オーディアル・オブ・ファイア(炎の試練)/Ordeal of Fire
あらすじ
エネルギー貯蔵施設『タンカーステーション22/Tanker Station 22』が『ファイヤー・ロード/Fire Lord』が率いるヴィラングループに襲撃され、
救援要請を受けたヒーローファクトリーは直ちに『アルファチーム』を派遣し事態の収拾に乗り出した。
時を同じくして、ヒーローファクトリーの創始者『アキヤマ・マクロ/Akiyama Makuro』は本社ビル前でヒーローロボットの「アップロード」プラン及び、
アップロード・フォーマットで製造された2人のヒーロー『エヴォ/Evo』『ネックス/Nex』の発表記者会見を行っていた。
新たなヒーローの高い能力とパフォーマンスに会見場は湧き立つが、アキヤマ・マクロは既存のヒーロー(ストーマー達)への適用にはまだ準備が必要であると付け加えた。
一方、ステーションに到着したストーマーはヴィランの目的を探るべくファーノに偵察を命じ、ファイヤー・ロードが施設のエネルギーを吸収し自身の力を高めている事を突きとめる。
アルファチームはヴィランを逮捕すべく交戦するが手持ちの武器ではヴィラン達に全く歯が立たない。
ストーマーは作業員を輸送船『ヒーロークラフト/Hero Craft』に乗せて撤退する事を決意するが、ヴィランに包囲され退路を断たれてしまう。
この窮地を脱するべくサージは自らを囮にしてチームを逃がす事を決める。ファーノは「サージ1人を残すわけにいかない」と主張するが、ストーマーは作業員の保護を優先し、アルファチームはサージを残してステーションを脱出した。
ヒーローファクトリーに帰還したアルファチームは自身のボディをアップグレードする事を決意する。
ステーションの平和と、残された仲間を取り戻すために・・・
製品
前年と比べて『CBBS』の導入によりセットのデザインは大きく変わりましたが、「ヒーローは小ボトルでヴィランは中~大箱」というスタイルは引き継がれています。
一方、あまり好評でなかったのかヒーロー用の大型ビークルはリリースされず、以降も登場しませんでした。
ヒーロー側はその大部分のパーツが共通化されており、頭部はバイザーパーツによって、武器は組み合わせ方で、四肢はアーマーのサイズや付け方で差が付けられています。
対するヴィランサイドはそれぞれ独自の構造で作られていますが、頭部は前後に顔のモールドがあるリバーシブル構造になっており、こちらも金型の共有・共通化が図られています。
特筆すべきものとして『ヒーローリコンチーム』というサービスが展開されました。
これは2005年頃に行われていた『レゴ デザイン・バイ・ミー/LEGO Design by ME』に近いサービスで、Web上で組み立てた自分だけのヒーローをレゴ ショップ経由で購入できるというもの。
しかし、(奇しくも『デザイン・バイ・ミー』と同様に)選べるパーツには制約が多く価格も割高であったため好評とは言いづらかったようです。(なお日本はサービス対象外)
メディア展開
前年に続きコミックや小説が発刊され、アニメは30分枠のTVスペシャル『オーディアル・オブ・ファイア/Ordeal of Fire』が放映されました。
また、この年から公式サイト上のWebゲームとの連動が重視されたのが特徴で、パッケージの蓋にはゲームのキャラクターをアンロックする為のシリアルコードが印字されています。
このシリアルコードによるゲームとの連動は(シリーズ毎に細かな違いはあれど)2013年の『ブレインアタック』まで続く事となります。
ヒーロー / Heroes
ヴィラン / Villans
その他 / Others
サヴェージ・プラネット(凶暴な惑星)/Savage Planet
あらすじ
ルーキーヒーローの『ダニエル・ロッカ / Daniel Rocka』は『惑星クアトロス / Planet Quatros』に不時着した『オルダス・ウィッチ / Aldous Witch』を捜索をしていた。
クアトロスへ降り立ったロッカはオルダスの宇宙船を見つけるが、クアトロスに生息する野生生物『ファングズ / Fangz』に襲われる。
防戦を強いられるロッカだが、ファングズは止めを刺さずに突然その場を去ってしまう。
不審に思ったロッカは追跡を試みるが、洞窟の中で何者かに襲われ意識を失ってしまう。
ロッカが消息を絶ったという知らせを受けた『アルファチーム』は動物を模した新たな装備を纏い惑星クアトロスへ急行した。
そしてアルファチームは気絶したロッカを発見し、彼からオルダス・ウィッチが『ウィッチ・ドクター』を名乗り攻撃してきた事を聞かされる。
コントロールセンターに状況を報告したヒーロー達は技術主任の『ジブ / Zib』から『クアザストーンQuaza』の過度の採掘が惑星のコアに負荷をかけ、惑星クアトロス全体が不安定な状態にあり崩壊しようとしている事を知らされる。
アルファチームはウィッチ・ドクターを捜索する中で、中央鉱山へと繋がる古びたテレポート装置を見つける。
テレポーターを調べたネックスはそれが3人までしか輸送できないと結論付け、ストーマーはチームをロッカが率いるテレポーターを用いて直行する班と、ファーノが率いる迂回する班にの2つに分けた。
テレポーターを用いたストーマー、ロッカ、バルクは違和感を感じていた。
いくら走れども目的の中央鉱山へ辿り着かず、あげくに巨大な『ファングズ』に行く手を阻まれる。
ロッカ達はそれがテレポート装置の副作用で自身達が小さく縮んだ為だと気づく。
辛くもファングズを退けたロッカ達はその先の中央鉱山で、ウィッチ・ドクターがロー・ジョーを始めとする原住民を『クアザスパイク』で隷属させ惑星のコアからクアザストーンを採掘しているのを目撃する。
一方、ジャングルを横断するファーノ、ネックス、ストリンガーは『スコーピオ』及び『ワズピクス』と交戦していた。
ウィッチ・ドクターはヒーローを罠にかけロッカとバルクをクアザストーンの箱に閉じ込める。
彼らは、隷属するロー・ジョーをウィッチ・ドクターの腐敗するクアザスパイクから解放しようとする。
Rocka(その人は彼により大きな、より強い装甲とより強いツノゴマ・コンボ・ツールを与えている修正をその後受けました)は、魔女に接近します。
2つは一見均一な大国と争います、しかし、呪術医はRockaを下ろします。 ウィッチ・ドクターは勝利を確信してロッカに止めを刺そうとした時、ストーマーが割って入り杖を奪う事に成功します。
そして、彼の力を役に立たなくします。 Furnoと大きさは惑星の中心核にQuazaをうまく戻します。そして、それをその旧州に戻します。