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バラ・マグナ編(2009年~2010年)

スフィリアス・マグナ:中央の『バラ・マグナ』と、その周りを公転する『アクア・マグナ』と『ボタ・マグナ』から成る。
概要

10年に渡って展開されてきたバイオニクル・サーガも遂にクライマックスを迎えます。
トーア・イグニカがその身を犠牲にしてコドレックスで命のマスクのパワーを開放した事で、遂にマタ・ヌイの真の姿である全長4千万フィート(約1万2千km)に及ぶ巨大なロボット『グレートスピリットロボット/Great Spirit Robot』がその姿を現します。
しかしそれはテリダックスの計略の内であり、マトランユニバースが内包された巨大ロボットはテリダックスの邪悪な魂に乗っ取られ、マタ・ヌイは生命のマスクにその魂を押し込められ宇宙空間へと追放されてしまいます。
そしてイグニカはバイオニクル世界の大いなる秘密が秘められた惑星『バラ・マグナ/Bara Magna』に流れ着き、その先でマタ・ヌイは自身の運命を大きく変える冒険をする事となります。

2009

【CBB 2009】 レゴ バイオニクル グラトリアンレジェンド 【レゴ 2009年カタログ (デンマーク版)】 レゴ バイオニクル グラトリアン 【レゴ 2009年カタログ (デンマーク版)】 レゴ バイオニクル アゴリ&ウォリアーズ
あらすじ

かつて荒涼とした大地が広がる惑星『バラ・マグナ』では限られた資源と安全な領土を巡り争いが絶えなかった。 そこで『アゴリ/Agori』と呼ばれるバラ・マグナの民はアリーナを建設し、そこで『グラトリアン/Glatorian』と呼ばれる各部族の代表する闘士が試合を行う『アリーナマッチ/Arena Matches』によって資源を分配するシステムを作り上げた。

前期では密林部族の新人グラトリアン『グレシュ/Gresh』をメインにアリーナを手中に納めようとする『岩部族/Rock Tribe』との戦いが描かれ、 後期ではマタ・ヌイが主人公となり、仲間との出会いや新世界での冒険を描く『レジェンド・リボーン/The Legend Reborn』編が展開されます。
また、かつての大戦『コア・ウォー/Core War』を描いた過去編や、バイオニクル世界の神秘の金属『プロトデルミス』の出自が明かされる太古の時代の物語などが語られたのもこの年です。

製品

今シリーズのメインとなるグラトリアンとアゴリはマトランユニバースのバイオニクルとは異なる種族であるため、頭部に従来のカノイ・マスクではなくヘッドギアを着けている点が大きな特徴です。 インナーヘッドも新型のものが作り起こされており、このタイプのヘッドパーツ(通称:グラトリアンヘッド)は後のヒーローファクトリーシリーズでも採用される事となります。

前年に続きバトルビークルも多数発売され、バイオニクルシリーズでマナスと並び最も高価なセットであるスコーピオVX-1がリリースされたのもこの年です。
また、夏季に発売されたグラトリアン・レジェンドシリーズで遂にバイオニクルシリーズ最大のキーキャラクターであるマタ・ヌイが製品化され、大きな話題となりました。

メディア展開

バイオニクルの劇場アニメ第4弾『バイオニクル:レジェンド・リボーン』が公開されました。(邦訳版は無し)
今作ではマタ・ヌイが主人公となっており、漂着したバラ・マグナでアッカーやキイナといった仲間達と出会い、 バラ・マグナを支配しようと目論む岩部族の侵攻に立ち向かいながらマクータに奪われたマトランユニバースを取り戻すべく手段を探すストーリーになっています。
また、これまでの劇場作品とは異なり製品のデザインを忠実に再現したキャラクターデザインも特徴的です。

イメージソング及び劇場アニメの主題歌はクライオーシェルの『バイ・バイ・バビロン/Bye Bye Babylon』。
翌年のバイオニクル スターズにはイメージソングが無いので、この曲がバイオニクルシリーズ最後のイメージソングとなりました。

上半期 / Winter - グラトリアン / Glatorian


※クリックブリック限定。

上半期 / Winter - アゴリ / Agori


※クリックブリック限定。

下半期 / Summer - グラトリアンレジェンド / Glatorian Legends


※クリックブリック限定。

ウォーリアー / Warrior


※クリックブリック限定。
※『8998 トーア マタ・ヌイ/Toa Mata Nui』は日本未発売。

下半期 / Summer - バトルビークル / Battle Vehicle


※クリックブリック限定。

プロモーションセット / Polybag


※レゴマガジン「BrickMaster」に付属、または映画『バイオニクル:レジェンド・リボーン』の入場特典。(後に公式サイト上で販売・日本未発売)

2010 - スターズ / Stars

【レゴ 2010年カタログ (デンマーク版)】 レゴ バイオニクル スターズ
あらすじ

バラ・マグナに眠るグレートスピリットロボットの試作型モデル(通称『プロトタイプロボット/Prototype Robot』)を発見したマタ・ヌイは、 太古に『バラ・マグナ/Bara Magna』『アクア・マグナ/Aqua Magna』『ボタ・マグナ/Bota Magna』に分離した『スフィリアス・マグナ/Spherus Magna』を本来あるべき姿に戻そうとその力を使い始めます。 テリダックスはマタ・ヌイの動きを察知し、かつてマタ・ヌイ島のあったアクア・マグナからバラ・マグナへと飛来、惑星規模の巨体を誇る2体のロボットによる最終決戦が始まりました。

自身よりも大柄なテリダックスに果敢に挑むマタ・ヌイですが、グレートスピリットロボットを攻撃すればマトランユニバース内の民達に危害が及ぶ事に気付きます。 そのため思うように攻撃できず次第に劣勢となっていきました。
マタ・ヌイは事態を打開すべくタフーに『ゴールデンアーマー/Golden Armor』を託します。しかし、テリダックスの妨害でアーマーはバラ・マグナの各地に飛散してします。
一方、バラ・マグナ上のグラトリアン達はテリダックスの注意を引く事でマタ・ヌイを援護しようと動き始めますが、グラトリアン達に恨みを抱く『スクラール』や、テリダックスロボットの内部から現れた『ヒートヴィジョンラクシ/Rahkshi of Heat Vision』の大群と戦闘となり、 ラクシと共に現れた『タカヌーバ』と『グレシュ』は互いを敵だと思い戦い始めます。
タフーはゴールデンアーマーの欠片を持つ、ラクシの軍勢を率いるスカクディの将軍『ネックタン/Nektann』(ピラカ)に挑みます。タカヌーバとグレシュも誤解を晴らし、それぞれラクシとスクラールからゴールデンアーマーの欠片を取り戻すべく戦い始めます。

製品

バイオニクル(第1期)シリーズの最終商品となる『スターズ』はその名の通り過去の人気キャラクターをマトランサイズにデフォルメした製品群となっています。
セットには金色のボーナスパーツがそれぞれ1つづつ封入されており、全てを集めるとタフー用のゴールデンアーマーが完成するようになっています。

前年に華々しく展開されたグラトリアンシリーズと比べると、スターズは製品規模的にもラインナップ的にも寂しいものがありますが、 翌年のヒーローファクトリーシリーズへの橋渡し的な意味合いがあったようで、「サイズ」「価格帯」などの要素や「ボトル」の金型が引き継がれます。

メディア展開

製品の発売の後も小説やコミックなどの展開は半年ほど続いたそうです。
小説ではファンの意見を参考に選ばれた過去の人気キャラクターがレジスタンスチームを結成して戦うといった展開もなされました。


※クリックブリック限定。

その後

DCコミックス


テリダックスを倒すべくあらゆる攻撃を試みるマタ・ヌイですが、そのいずれも通用せず旧式であるプロトタイプロボットのパワーも尽きけかてきます。 テリダックスは邪魔なグラトリアンを一掃すべく重力波攻撃を仕掛けますが、マタ・ヌイはなんとかそれを上空へと逸らします。
全てのゴールデンアーマーの欠片を取り戻したタフーはアーマーを身に纏い、その圧倒的なパワーでラクシの軍団を一掃します。 マタ・ヌイを蹴り倒し止めを刺そうとするテリダックスでしたが、その光景に一瞬気を取られます。その時、マタ・ヌイはある事に気付き、最後の力を振り絞ってテリダックスに体当たりを食らわせます。
姿勢を崩すテリダックスの頭部に巨大な何かが激突します。それは上空に逸れた重力波に吸い寄せられたアクア・マグナの欠片でした。 思わぬ一撃を喰らったマトランユニバースロボットは爆炎を上げながら大地に伏し、テリダックスと共に沈黙したのでした。

しばしの間、マタ・ヌイはかつての同志を失った事を嘆きます。
マタ・ヌイは2つの衛星の方へ向き直りバラ・マグナへ結合、スフィリアス・マグナを本来あるべき姿へと修復しまします。 そして、生命のマスクのパワーを用いて砂漠の大地を蘇らせ、生命をもたらし、これから共に暮らす事となるマトランユニバースの民とバラ・マグナの民の為に楽園を作り上げました。
その後、マタ・ヌイはプロトタイプロボットを破壊し、マタ・ヌイの魂はイグニカの中へと引き戻されます。

駆け寄る仲間達に、マタ・ヌイは「この新世界で自らの手で素晴らしい社会を築き上げて欲しい」「偉大なる存在に出会う事があればこの改革を伝えて欲しい」という2つの願いを託します。
そしてマタ・ヌイはイグニカの中へと消えていき、生命のマスクの中から新たな世界を見守り続けるのでした。